私はテニスをやっていましたが、何が良いか悪いか分かっていないビギナーの方が、ラケットだけ握って何時間練習しても、うまくなることはありません。むしろ変な癖を覚えてしまい、あとで矯正するのが難しいということになるでしょう。

 しかも、そのような不完全な文書を提出して上司をイラつかせ、その指摘に自分もまたイラついているのでは、自分発信の負の連鎖です。

 一方、この調査結果には出てきていませんが、40代で文章が苦手という人も大勢いるはずです。むしろ20代なら「まだ若いから」で許されるところ、40代で部下から「課長の文章、わかりにくいんですよ」などと言われたら、それこそ立つ瀬がありません。他人事ではないはずです。

 自分の文章のおかしさに気づけない人は、文章を構造化して整理することができません。

 結局は、小さい頃から本を読んだり、文を書いたりする必要があるという結論になるわけですが、今から上達する方法だってあるのです。それについて、これから考えていきたいと思います。