金融に関する評論の多くは、目先の出来事や遥か遠く離れた未来の憶測(または事実)に関することだが、米著名投資家のケン・フィッシャー氏は株式市場の攻略には役に立たないと言い切る。株式市場で成功するために、我々は市場が注目するタイムフレームを意識すべきとアドバイスをする。
ニュースも予想も
市場にとって重要ではない。
【質問】
政府債務、日銀の利下げ、気候変動、円キャリートレード、ビックテック企業の反トラスト法訴訟、日本の人口動態「危機」、これらに共通して言えることは?
【答え】
いずれも株式にさほど大きな影響を与えない。
その通り。株式市場は近視眼的でも先見的でもない。市場は約3~30カ月先を見ており、超短期的な騒ぎの大半と超長期的な推測全てを無視している。たとえ事実に基づくものであってもだ。今からその理由を説明しよう。