鈴鹿サーキットの施設内で9月29日に実施されたマツダ・ドライビング・アカデミーの様子鈴鹿サーキットの施設内で9月29日に実施されたマツダ・ドライビング・アカデミーの様子 Photo by Kenji Momota

最近、クルマはAT(オートマチックトランスミッション)が主流となり、MT(マニュアルトランスミッション)モデルは少ない。そんな中、マツダ「ロードスター」でMT需要が徐々に伸びていて、ユーザーからはMTの正しい使い方を知りたいとの声が多い。マツダ・ドライビング・アカデミーを現地取材した。(ジャーナリスト 桃田健史)

マツダ・ドライビング・アカデミーは
オンライン予約開始と同時に完売

 マツダは9月29日、マツダ・ドライビング・アカデミー10周年を記念した特別プログラムを、三重県の鈴鹿サーキットで実施した。あわせて、講習の一部について報道陣向けに体験する場を設けた。

 マツダ・ドライビング・アカデミーは、クルマを意のままに気持ちよく操り、同乗者に優しく、安心・安全に走るための理論と運転技術を身に付けるもの。「走る歓び」を企業として目指すマツダにとっては、ユーザーと直接対話できる貴重な機会である。

 全国各地のサーキットで定期的に実施しているが、オンラインでの募集を開始して間もなく完売となるほどの人気イベントだ。

 基本的なレッスン内容は、急ブレーキ・急ハンドルやパイロンスラロームなどであるが、今回は過去に2回以上アカデミーに参加しているユーザーが対象であるため、さらに一歩進んだ内容となっていた。

 例えば、路面に水をまいて滑りやすい路面をつくった状態で、ハンドル操作やアクセル・ブレーキ操作を丁寧に行う体験や、ゲーム的な要素を組み込んだブレーキ操作を微調整する体験などを組み込んだ。

 そうして中で最近、受講者の関心が高かったのがMTの使い方の講習だという。実際、どのような内容の講義なのか?