オートファジーとは、代謝の過程で失敗したたんぱく質の不良品などをリサイクルするシステムです。だらだら食いをしていると、この機能が低下して、細胞内に老廃物が溜まっていってしまうのです。
オートファジーは飢餓状態で活性化し、食事をすると一時的に低下することが知られています。ですから、だらだら食いをしていると、オートファジー機能が長時間にわたって低下したままになってしまい、私たちのカラダは細胞レベルで老け込んでいってしまうでしょう。
大隅先生は、オートファジーを活性化するための食習慣として、腹八分目を心がける、揚げ物などの高脂肪食はたまに食べる程度に抑える、主食をごはん茶碗1杯軽く食べる、間食を控えるといったことを挙げています。
また、オートファジーによる老廃物の処理は睡眠中に行われるため、質の高い睡眠も重要です。オートファジー機能を十分に働かせるためには、夕食を食べてから睡眠までの時間を最低3時間は空けることが推奨されています。
体内時計を乱さず、オートファジーを働かせるためにも、腹八分目で、朝・昼・晩、規則正しい食生活を心がけて、細胞から若さを保ちましょう。