近年、たんぱく質が重要視されているため、意識してたんぱく質をとっている人は少なくありません。しかし、最新の情報を知らないと、アンチエイジングのために良かれと思って取り組む食事がじつは逆効果だった…という場合もあるでしょう。そこで今回は、管理栄養士で、日本抗加齢医学会指導士でもある森由香子氏の新刊『最新版 老けない人は何を食べているのか』(青春出版社刊)から、老けない食べ方について、抜粋して紹介します。
たんぱく質ブームで、老け顔の人が増えている!?
ここ数年、たんぱく質ブームが続いています。
確かに、たんぱく質は、皮膚や筋肉、骨や血液などの素となるとても重要な栄養素です。でも、肉や魚、卵、大豆・大豆製品などのたんぱく質ばかり食べて、ごはんなどの炭水化物や脂質の摂取を抑えてしまっている人は、すぐにでも食生活を改善したほうが懸命です。
なぜなら、その食べ方では、若々しさを保つどころか、すっかり“老け顔”になってしまっている可能性があるからです。
炭水化物や脂質の摂取を抑えてしまうと、顔の脂肪組織が縮み、筋肉量が減って皮膚が薄くなります。その結果、顔全体が萎縮し、肉が下垂し、筋肉の過剰な緊張で怒ったような表情に見え、年齢以上に老けた印象を与えてしまいます。