腸内環境を整える、この「新やせ菌」を増やす食べ物とは

 ただし、腸内フローラにおけるブラウティア菌の割合が大事で、全体の1%くらいでは太っている人もいて、6%以上になると標準体型かやせ型に分類される人の割合が格段に上がるとされています。

 では、どうやって腸内のブラウティア菌を増やせばいいのか、ということですが、これが実は、意外と簡単です。いつも食べるごはんを冷まして食べるだけでいいのです。ごはんが冷めると、難消化性でんぷんが増えることがわかっています。これは、腸内細菌のエサとなる食物繊維と同じ働きをする成分なので、ぜひ、今日からでも実施していただきたいと思います。大麦などの雑穀類をごはんを炊くときに混ぜて食物繊維をとるのも有効です。

 付け加えると、近年よくいわれているように、腸内細菌はさまざまな種類の細菌が活性化していることが重要です。細菌によって好みのエサは異なるので、食物繊維だけではなく、肉、魚、野菜をはじめ、バランスの良い食事を心がけ、ヨーグルトなどでビフィズス菌や乳酸菌をとることも、忘れないようにしてください。

だらだら食いが、細胞内に老廃物を溜めていく

 夕食のあと、寝るまでの間に、ついだらだらとお菓子やおつまみを食べ続けたりしていませんか。こうしただらだら食いがカラダに悪いことは皆さんもなんとなくご存じだと思いますが、胃に負担がかかるとか、太りやすくなるとか、そうした影響ぐらいだと思っているのではないでしょうか。

 だらだら食いの悪影響を甘く見てはいけません。実は、だらだら食いを続けていると、全身の細胞に老廃物が溜まりやすくなって、細胞から老け込んでしまうのです。

 これには、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典先生が発見した、オートファジーが関係しています。