2L直4直噴ターボでISG搭載を搭載
おしゃれも楽しめる
グレードはCLE200カブリオレスポーツのみ。エンジンは2L直4直噴ターボでISG搭載を搭載する。いわゆるマイルドハイブリッドで、モーターがガソリンエンジンをアシストする。
では、キモとなる屋根回りの仕組みだが、遮音性と耐候性に優れたアコースティックソフトトップを採用した。トップはスイッチひとつで、約20秒で開閉。もちろん、60km/h以下であれば走行中も操作OKだ。渋滞時日差しが強かったので、ノロノロ運転の中で閉めてみたが開閉はいたってスムーズ。最近の日本の夏は暑過ぎる。この時期のオープン走行は危険なほどだ。CLEなら気軽に手軽にトップの開け閉めができる。
このクルマにはエアスカーフが装備される。シートの首元部分から空気を送るシステムだ。これまでメルセデスのオープンモデルに乗ったことのある方はご存じだろう。かつてはSLKなどにも搭載されていて、冬のドライブを気持ちよくしていた。
キャビンへの風の進入にはエアキャップが効果を発揮してくれる。フロントのウインドディフレクターと後席後方のドラフトストップからなるもので、空気の流れを整え、リアからの風の巻き込みを低減させる。こちらもこれまでのシステムを組み合わせたもので目新しさはない。とはいえ機能的に優れていることは実証済み。屋根を開けても快適なのがメルセデスの流儀である。その効果は抜群。だがエアキャップを起動させなくともキャビンへの風の進入は少ないから驚く。要するに基本設計からよくできているのだろう。風の整流はメルセデスの得意分野。空気抵抗によるエネルギーロスの低減と風切り音の減少をつねに研究している結果である。
そんな幌のカラーは標準でブラック、オプションでレッドとグレーがある。屋根とボディの色を変えてツートンカラーでおしゃれを楽しめるのもカブリオレの醍醐味だ。
ということで、オープンエアモータリングは終始快適。モーターがサポートするエンジンのパワーは十分だったし、試乗車は内装がおしゃれ仕様だったので雰囲気もグッド。こんなクルマをラインアップするメルセデスの全方位戦略は見事である。
(CAR and DRIVER編集部 報告/九島辰也 写真/原田 淳)