闇バイトは極刑になりかねない愚行
警察庁は「勇気を持って」「確実に保護」

 言うまでもなく、強盗罪は5年以上の有期刑と重罪で、怪我をさせた場合(強盗致傷罪)や死亡させた場合(強盗致死罪)はさらに重くなる。強盗殺人罪となれば犯行の態様によっては死刑の可能性さえ出てくる。

 これだけ社会を不安に陥らせ注目された事件に全国の警察が手をこまねいているはずはなく、威信を掛け総力を尽くすのは必至だ。そうなれば実行犯が逃げ切るのは極めて難しいだろう。闇バイトは「高額報酬」をうたい文句にしているが、わずか数万円のために人生を棒に振るどころか、極刑にさえなりかねない愚行なわけだ。

 それでもわずかでも手元に入るならまだしも、報酬を受け取るために指定された場所に出向くと次の事件を強制されたり、暴行・監禁されるという有り様で、指示役は闇バイトを捨て駒やトカゲの尻尾どころか、虫けらほどにも思っていないのは間違いない。

 募集の際に免許証などの個人情報を提出してしまっていたため、指示役の脅迫に屈してしまっている面は否めない。

 しかし、警察庁はこう呼びかけている。「勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談を」「警察は相談を受けたあなたや、ご家族を確実に保護します」