「餃子の王将」は、ラーメンと餃子、あるいは炒飯など、食事を済ませる場所という印象が強いが、「GYOZA OHSHO」は、からあげや餃子をつまみながら酒を飲んでいる人が少なくない。
フードメニューは店舗によって多少異なるのだが、例えば有楽町フォーラム口店では、「くらげと白菜の酢漬け」(528円/税込、以下同じ)、「中華風ポテトサラダ」(同)、「腸詰め」(638円)などがあり、いかにも酒のつまみである。
生ビールの価格こそ「餃子の王将」よりも100円ほど高めに設定されているが、フードメニューについてはメインである餃子が同じ価格設定となっているなど、割高感は薄い。
関東では餃子一皿340円超え
王将が強気の価格改定を続けるワケ
王将はコロナ禍以降、何度か価格改定を行い、今年の6月にも定番メニューの値上げを行った。これにより、餃子一皿(6個)の価格が地域によって297円から319円(西日本)、319円から341円(東日本)となった。
強気の価格改定は、これまでの値上げで客足が鈍らなかったことがあるのだろう。2024年5月の時点では「売上高が2年連続で過去最高を更新」「創業以来初めて売上高が1000億円を超えた」と伝えられており、少なくとも昨年までの値上げでは客足が減ることがなかったようだ。
個人的には、このクオリティの餃子が300円代前半で食べられるのはありがたい。しかし300円代後半となったらどうだろう。やや悲しいと同時に、ひとつの時代の終わりを感じるかもしれない。