ファミリー向け?ビジネスパーソン向け?
4店舗で異なる客層やメニュー

 さて、現在国内に4店舗しかない「GYOZA OHSHO」の立地についてである。有楽町(東京)の他は、それぞれ赤池(愛知)、烏丸御池(京都)、芦屋(兵庫)にある。以前は大宮(埼玉)にもあったようだが、今は4店舗のみだ。

「GYOZA OHSHO」のファンである筆者は国内4店舗をそれぞれ回ってみた。発見というほどのことでもないが、やはりそれぞれの店舗で客層や店内の雰囲気は若干異なる。

 以下は筆者の観察による個人的な感覚となるが、それぞれの店舗に感じた特徴である。

 まず、有楽町国際フォーラム口店(東京)は場所柄、ビジネスパーソンの男女が多い。早い時間帯だと1人客が多めに感じたが、カップルや外国人観光客の姿も見られた。

 烏丸御池店(京都)は、京都駅から京都御所に向かって伸びる烏丸通りと、二条城近くにつながる御池通りが交わるあたりにあり、ここはビジネスパーソンも観光客も多い場所である。地元のファミリー層や外国人観光客の姿がそれぞれ見られ、混雑時には行列ができる。1人客は男性も女性も半々程度。

 阪神芦屋店(兵庫)は芦屋駅、芦屋市役所の近くにあり、芦屋川にもすぐである。周辺が閑静な住宅街であることもあってか、ファミリー客が多いように感じられた。

 プライムツリー赤池店(愛知)があるのは、名古屋駅から電車で4、50分ほどかかるベットタウンのショッピングモール内だ。他の飲食店と並んでおり、ややフードコート感がある。ファミリー客が多く、4店舗の中で最もアルコールが出る割合が低いように感じられた。

 4店舗を比べると、ビジネスパーソンとそれ以外がバランス良くいて活気があるのが有楽町国際フォーラム口店と烏丸御池店、ファミリー層やカップル客の比率が高く落ち着いた雰囲気なのが阪神芦屋店、プライムツリー赤池店という印象を持った。

 4店舗の出店場所から考えると、異なる立地での反応を試しているのかもしれない。「飲める王将」での集客を見込むのであれば有楽町や烏丸御池のように、ビジネス街やそれに準ずる場所が良いように感じた。