日常的に会う異性であるヘルパーや支援員に対しては「そういう目で見てはいけない」と固く誓い、感情を押し殺している人が多いという。
「性機能がないのだから性欲もないだろう」という健常者の勝手な思い込みにより、性欲がない存在として扱われることもある。健常者の示す「これが当たり前」「これが普通」という態度は、時に暴力的だ。冷たい隔たりを前にして、“性”という人に打ち明けづらい部分を、細やかに丁寧に説明することができる人は、一体どれだけいるだろう。
障害者専門風俗の存在を
オープンにしてもいいのでは
「私自身、最初の頃はうまく対応できないこともありました。お客様自体は射精することにこだわっていないのに、私がそのように思い込んで進めてしまったり……。
射精できなかった時に私が申し訳なく思っていると、『そこは気にしなくていいんだよ』と言ってくれることもありました。お店を見つけた時に、すごい嬉しかったと話してくれた人もいました。直接言葉でそのように伝えられなくても、一緒にいる時間の中での言動から、お店を利用することの嬉しさを感じています。