英語を勉強しているが、英会話の上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えることができる。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「なかなか英語を話せるようにならない」という悩みに関して、学習のアドバイスをもらった。

やる気が出ない日でも英語学習を続ける1つの方法Photo: Adobe Stock

今日はやる気が出ない…。そんな時におすすめなのが…

 英語を習得するうえで大切なのは、英語に触れ続けることです。

 そうはいっても、「なんだか今日はやる気が出ない……」と気持ちが乗らない日もあるでしょう。

 そんな時は、気分を変えて、印象的な英語の名言に触れてみるのはいかがでしょうか。

 教科書の文章よりも、印象的な名言のほうが圧倒的に頭に残りやすいですよね。

 さらにおすすめなのは、名言の意図を感じ取るだけでなく、名言に含まれている表現を自分でも使ってみることです。

 気に入った名言が見つかったら、表現を真似しながら、自分自身で文章を作成してみましょう。

 自分でアウトプットすることで、あなたの表現の幅が広がります。

 本日は2つの名言を紹介します。どちらの名言にも、中学校で学ぶレベルの基本的な英語表現が使われています。

ベンジャミン・フランクリンの言葉

One today is worth two tomorrow.
今日という1日は、明日の2日分の価値がある。

 

ベンジャミン・フランクリン(米国の政治家・外交官・物理学者)

 この名言では、worth~「~する価値がある」という表現が使われています。

 worth~は様々な場面で使えます。身近なことについてworthを使って文章を作ってみましょう。

Is it worth buying this new game?
この新しいゲームを買う価値はありますか?

Is this movie worth watching?
この映画は見る価値がありますか?

This museum is worth visiting if you’re interested in history.
歴史に興味があるなら、この博物館は訪れる価値があります。

That online course is worth taking if you want to learn English quickly.
早く英語を学びたいなら、そのオンラインコースは受講する価値があります。

Her advice is always worth listening to, as she has a lot of experience.
彼女には豊富な経験があるので、彼女のアドバイスはいつも聞く価値があります。

ジョージ・バーナード・ショーの言葉

When I was young, I observed that nine out of every ten things I did were failures, so I did ten times more work.

私は若い頃、10のことを試しても9つが上手くいかないことに気づいたので、10倍努力した。

 

ジョージ・バーナード・ショー(アイルランド出身の劇作家)

 observe「~を観察する」という意味で、この名言ではその表現が使われています。

 observeは様々な場面で使えます。身近なことについてobserveを使って文章を作ってみましょう。

He observed the stars at night.
彼は夜に星を観察しました。

Let’s observe how the plants grow.
植物がどのように育つかを観察しましょう。

She observed the dog carefully.
彼女は犬を注意深く観察しました。

Did you observe how the birds built their nest in the tree?
鳥がどうやって木に巣を作ったか観察しましたか?

I didn’t observe anything unusual in the room.
部屋の中で特に変わったことは何も見当たりませんでした。

 今日紹介した2つの表現は、どちらも中学校の教科書に登場するレベルの英語です。

 ぜひ「worth」と「observe」をマスターしてください。

 英語の知識を持っているだけではもったいないです。覚えて、実際に使いたい英文を考え、毎日使うことが大切です。英文は、日常的に使いこなさなければ自分のものにはなりません。