実際に、授業中にいくら注意しても騒ぐのをやめない生徒を怒鳴ったら、その子はいつも家で叱られているいたずらっ子だからケロッとしていたのだが、その教室にいたおとなしい生徒がショックを受けて学校に行きたくないと言いだし、保護者が怒鳴り込んできて困ったという先生もいる。
忍耐力や協調性に欠けた
子どもたちが増えている?
そうした風潮のせいで、家でゲームばかりしていても叱られない、宿題をしなくても注意されない、学校でも宿題をやってこなくても叱られない、掃除当番とかをサボっても叱られない、遅刻しても叱られない、といった状況に置かれている子も少なくない。これでは自分の気持ちや行動をコントロールできるようになっていかない。
たとえば、2016年に山形県の放課後児童クラブ・子ども教室等の関係者を対象にした調査では、子どもたちにみられる傾向として、「忍耐力のない子が増えていると思う」の比率が最も高く、86%がそう思うと答えていた。