主な項目に対する回答は、以下の通りであった。
「協調性のない子が増えていると思う」80%
「友だちとうまく遊べない子が増えていると思う」76%
「わがままな子が増えていると思う」75%
「きちんとしつけられていない子が増えていると思う」75%
「傷つきやすい子が増えていると思う」75%
「頑張れない子が増えていると思う」61%
こうしたデータをみると、日々子どもたちの相手をしている人たちのほとんどが、忍耐力や協調性が乏しい子どもたちが増えていると感じていることがわかる。
このことは、非認知能力を身につけないまま大人になっていく子どもたちがいかに多いかを物語っているが、それは本人のせいではなく生育環境のせいなので、子どもたちが自分の気持ちや行動のコントロール力を身につけていけるような生育環境にもっていくことが必要であろう。
学力向上と社会適応の
ために非認知能力が必要
ここで非認知能力について、簡単に解説しておくことにしたい。
このところ教育現場でも非認知能力の重要性が認識され、学力を高めるには、ただ勉強をするだけでなく非認知能力を高める必要があるとみなされつつある。だが、学力向上のためだけでなく、社会適応のためにも非認知能力を高めることは大切となる。