人にはそれぞれの考えがあることを
知識としてしっかり頭に入れよう
司馬理英子 著
相手には相手の思いや言い分がある。そして、相手の考えは自分の考えとは違うかもしれない。それが現実なのだということを、知識としてまずしっかりと頭に入れましょう。相手の気持ちがわかりにくいのがASDの人の特徴ですが、「相手が自分とは違うことを考えている可能性がある」と知っておくことは大切です。
ペットボトルを正面から見ればボトルの形をしていますが、上や下から見れば丸い形ですよね。物事は、角度を変えて見れば違って見えるもの。人の考えもそれと似ています。
それをわかったうえで、話し出す前に立ち止まって考える習慣をつけることがトラブル回避につながります。気づかないまま、怒らせるような言い方をしているかもしれません。信頼できる友人や家族に「こういうことを言ってもいいかな?」と相談してみるのもいいですね。