あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか?
10年後、自分らしくイキイキと暮らす姿が想像できますか?
明確なビジョンをもって将来の姿を描くには、いまの自分が大切。いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。
世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。

【やらなきゃ損】何かを変える力がある!「シンプル瞑想」のやり方Photo: Adobe Stock

何も考えずに、自分の心だけを感じる

 ヨガでは、体の健康のためにヨガポーズを行って体を動かし、心の健康のために瞑想を行います。瞑想とはどんなものでしょうか?

「瞑想とは足を組んで床に座り、目を閉じて何も考えないこと」とイメージする人が多いのではないでしょうか。

 みなさんのイメージはおおよそ正解です。

 ですが、もっと正しく瞑想を説明するなら、五感を閉じて(目を閉じて、耳をふさいで、嗅覚も感じず、味も感じず、体の感覚もない)、自分の心だけを感じることです。

 とても難しそうですよね。

 実際に五感を閉じて瞑想できるまでには、たくさんの練習が必要です。 

 ここで、みなさんには「本当の自分」を見つけるための瞑想を紹介します。

本当の自分を見つけるための瞑想の練習

 座ってラクな姿勢を取ります。床に座っても、椅子に座ってもかまいません。背筋をできるだけ伸ばします。肩の力を抜いて、体のどこにも緊張しているところがないように、リラックスして目を閉じます。

 頭のなかで、次のように問いかけます。
「私とはこの体ですか?」
「私とはこの思考ですか?」
「私とはこの感情ですか?」 
 1日に1回、できれば20分くらい静かに座って、自分に問いかけてください。

「いまの自分」をそのまま見つめる

 この瞑想で重要なのは、「いまの自分」のありようをそのまま見つめることです。「ネガティブなことを考える自分はダメ」だとか、「腰が痛むのは昨日座ってばかりいたからだ」などと分析してはいけません。

 私たちは考えることに慣れているので、「考えないでください」と言われても考えてしまうかもしれません。でもはじめはそれでいいのです。この瞑想をくり返していくと、「こういうことだったのか!」とわかるときが必ず来ます。「どうして、『いまの自分』を見つめるのか?」と疑問に思うかもしれませんね。

 瞑想で「いまの自分」を見るのは、「現在」にこそ力があるから

 過去のことを後悔しても、過去の栄光にひたっても、それは過ぎ去った時間のなかのできごとであって、いまを変える力はありません。

 未来のことは思い悩んでも意味がありません。私たちはいまに生きているのですから、未来から力をもらうことはできません。

 現在、いまこの瞬間にこそ、何かを変える力があるのです。

※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【やらなきゃ損】何かを変える力がある!「シンプル瞑想」のやり方ニーマル・ラージ・ギャワリ
瞑想家・ヨガ指導者
1976年生まれ。ネパール出身。代々続く伝統的なヨガ道場に生まれ、9歳からヨガを本格的に始め、15歳で王族や上流階級の人々への指導を開始。ヨガとアーユルヴェーダを学び、22歳のときハタヨガの博士号を取得。世界20カ国でヨガ・瞑想を指導したあと2003年に来日し、ヨガの振興に尽力。2008年にニーマルヨガ白金台スタジオをオープン。2019年にメディテーションテックベンチャーのスワル株式会社を設立し、自身が開発した「ニーマルメソッド(R)」による瞑想講座や、ラージャヨガとハタヨガをベースにした「ニーマルヨガ」などの講座を開催。2024年10月東京・銀座にオープンしたアーユルヴェーダの叡智を基にし、心と身体の真の健康と究極のアンチエイジングのためのオーダーメイド施術プログラムを施す「THE HUNDRED WELLNESS SALON」の監修も行う。多くの著名人や経営者をはじめ、人生における本質の学びや健康を求める人から支持を得る、いま日本で最も人気のある瞑想家・ヨガ指導者のひとり。
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