アベンジャーズはただ負けるのではない。メンバーの半数が塵と化して消えるのを見ながら敗北を味わうのだ。

誰が消えて誰が残るか
出演ギャラも含めて激論

 サノスが指をパッチンと鳴らしたときに消えるのは誰か。その決断を下すためにファイギは、マーカス、マクフィーリー、ルッソ兄弟、そしてエグゼクティヴ・プロデューサーのトリン・トランを会議室に集めて話し合った。

 会議室には、映画に出しても問題のないMCUのキャラクター(つまり全員)の名前と写真がついた野球カードより少し大きなカードが、ランダムに置かれた。裏面には演じる俳優の契約条件と報酬が書かれていた。

「実際に俳優たちの報酬がいくらかは知りませんが、カードには$が1つから5つまで書いてありました」とマクフィーリー。

 その俳優とはすでに契約が交わされているのか、それとも新たに契約を結ぶ必要があるかどうか?カードはテーブル上で入れ替えられたり、ホワイトボードに留められたりしたが、ゲームの規則は1つ、誰が生きて誰が死ぬかだった。

 6人は早々に生き残りを選択し、それを変更することはほとんどなかった。カードに報酬情報を書きはしたが、ファイギによると決断の肝は、誰が消えると「一番心が張り裂けるか」だった。