こうして選ばれたのは、最近観客の支持を得たばかりのティ・チャラ。スティーブ・ロジャースの心が張り裂けるのでバッキー・バーンズ。そして同様にトニー・スタークに強烈なダメージを与えるという理由でピーター・パーカー。アベンジャーズの創立メンバーである6人は、それぞれの物語に決着をつけられるように生かされた。
そしてアベンジャーズではない幅広いキャラクターも、残された。マーカスが説明してくれた。
「冗談を言い合っているとネビュラが入ってきて、皆が気まずく黙るというような感じで、遊べます。皆が真面目な顔をしているとロケットが入ってきて皆を茶化すこともできる」
集められた6人は、『エンドゲーム』はMCU史上でも試みられたことのないような戦闘場面で幕を引かなければならないことも理解していた。それはつまり、無駄にできる時間が一切ないということでもあった。
マーベル社長のこだわりは
「全員が出演してサノスと戦う」
マーベル・スタジオはCGI制作にILMを雇い、プリビジュアライゼーションとポストビジュアライゼーション(撮影済の映像を使って仮デジタル合成してみる工程)のためにサードフロアを雇った。
「ケヴィンの基本的な考え方は」とトリン・トランが言う。「最後には全員が出演してサノスと戦う、それが彼が実現したい夢なのです」。