「差別的なジェンダー固定観念を助長し、女性と女児に対する性的暴力を強化するポルノ、ビデオゲーム、アニメーション製品の生産と流通に対処するために、既存の法的措置と監視プログラムを効果的に実施すること」
 
 納得のできないアニメやマンガのファンも多いだろうが、これもまた先ほどの天皇と同じだ。我々の感覚では素晴らしい文化であっても、性差別・児童ポルノと捉える西側諸国も少なくないのである。

 そして、このような西側諸国の価値観がニュースやネット・SNSを介してどんどん日本国内に入ってくるので、日本人の中にも「おかしいんじゃないか」と言い出す人が増えている。

 そうなればヒマな人たちによる「差別パトロール」が増える。ネットニュースやSNSを徘徊しながら、「あれは差別だ」「これは差別だ」と指摘をしてどんどん吊し上げていく。

 やっている側からすると、これほど楽しいことはない。「差別のない社会」に貢献している充実感もあるし、「悪」を叩きのめす爽快感も得られる。正義を実行するの承認欲求も満たされるのでどんどんのめり込む。結果、次から次へと「差別主義者」が摘発されていくというのが、今の「差別狩り」の状況だ。