自分の強みが発揮された瞬間の記憶は
自分の長所を信頼するための基盤になる
自分の強みについて、自分に言い聞かせるのも大切ですが、そういった強みを実際の人生の瞬間とリンクさせると、さらに強力な効果が得られます。過去をさかのぼって、「あなたの才能」と「達成した成果」という点と点を結び付けると、自分の〈一番の強み〉が人生の多くのことを動かしてきたとわかります。
脳はハードドライブのようなもので、記憶できる容量が固定されているため、日常の活動の記憶の大半は捨てられます(例:昨日のランチに何を食べたか覚えていない)。
ただし、脳は最高のピークと最低のどん底を記憶するようにプログラミングされています。特別な思い出は、いわばあなたの〈一番の強み〉を形にしたものであり、これが自分の長所を信頼する基盤となります。これを知ることは極めて重要です。
なぜなら、将来の到達点や業績には、同じ指標が当てはまり、あなた独自の才能が使われるからです。過去にそれがどのように作用したのかを知り、自分の中にすでに能力の蓄えがあることを知れば、自分の能力を信頼することができます。