同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「桃太郎の法則」である。
【貧す人】どう言っても、あの人には伝わるはずがない
【稼ぐ人】こう言えば、あの人はまわりに伝えてくれる
あなたのアイデアが大きく開花するには、多様な価値観を持つまわりの人たちが協力してくれるよう、小さく実践しながら、アイデアを調整・改善していくことが大事。
【貧す人】は、思いつきを自分視点で伝える。
そして「どうせわかってもらえない」と文句ばかり言っている。
【稼ぐ人】は、組織では異なる役割を持つ人たちが、異なる視点で業務に集中していることを知っている。
相手目線で伝え、相手の関心に応えられるプロジェクトに育てるのだ。
そのためには、昔話「桃太郎」に出てくるキャラクターに話しかけるように言葉を選ぶといい。一見すると、桃太郎と会社は関係ないように思うだろう。
職場にいる4タイプの特徴
だが、会社で働く同僚を「桃太郎」のキャラクター「桃太郎」「イヌ」「サル」「キジ」の4者に分けてみると、誰にとっても伝わりやすいメッセージを発信できるようになる。
「桃太郎」は、リーダー=起業家・経営者。
「イヌ」は、桃太郎をサポートする実務者。
「サル」は、ルールを決めるのが得意な管理者。
「キジ」は、人間関係が得意な調整役だ。
4タイプ別の攻略法
これら4者=4方向それぞれに適した言葉を使い分けていくのだ。
「社長(桃太郎)」には、目的=WHYを伝える。
「なぜ、そのアイデアを実行する必要があるのか?」がわからないと起業家は動けない。
「実務者(イヌ)」には、具体的な内容=WHATを伝える。
「具体的に何をやるのか? スケジュールは?」という実務的な話だ。
「管理者(サル)」には、やり方=HOWを伝える。
「どんな作業が発生し、予算はどれくらいかかるか?」が管理者の知りたい情報だ。
そして、「統合者(キジ)」には、人=WHOを伝える。
「誰がやるのか? どんな配置にするか?」といった人間関係の問題だ。
このように、相手のタイプによって、有効な説得の言葉は変わってくる。
そして、異なる立場の人たちにアイデアが理解されると熱を帯び、現実味を増してくる。
これはアイデアに命を吹き込む作業。
アイデアを思いついた人だけに与えられる特権なのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)