楽天監督時代の2010年(6位)は、退場4度で2勝2敗でした。退場計12度は、タフィ・ローズ選手(近鉄ほか)14度に次ぐものです。
「瞬間湯沸かし器」を自称する
近藤貞雄監督の粋な素顔
かつて「瞬間湯沸かし器」を自称していた近藤貞雄監督(中日、横浜大洋ほか)は、「日本のビリー・マーチン(ヤンキースほか監督)」の異名もありました。特に柏木敏夫審判員(1931年生まれ、審判員歴通算31年、3044試合出場)に対して、両腕を体の後ろ側で組んで、胸をぶつけて抗議しました。柏木審判員も近藤監督を退場させたことがあります。「抗議、退場」の2人の仲は、有名でした。
しかし実際は、柏木審判員は近藤監督を尊敬していましたし、日本ハム監督に就任した近藤監督に「お前もパ・リーグに来て一緒に盛り上げないか」と誘われたそうです。
私も自分が若いころならブラウン監督のパフォーマンスに対して「何をやっているんだ!」と態度を硬化させたでしょう。しかし、当時の私は審判員30年のキャリアを重ねて多少なりとも余裕が生まれていましたので、ブラウン監督のパフォーマンスに“対応”できたというわけです。