政治家に見る世間の許容度
「7年前」を忘れてもらえない議員も
ここ数年、芸能人や政治家の不倫に対して世間は全体的に非常に厳しかったように感じる。ただし、どれほど批判を浴びるかは人によっても違い、たとえば約1年7カ月活動を休止したアンジャッシュ・渡部建(2020年に「多目的トイレ不倫」が発覚)に比べ、ダウンタウン・浜田雅功(2014年と2023年に不倫報道)は、すでに去年の報道も忘れている人が多いほどだ。
不倫の中身や、その著名人の人気具合や芸風、あるいは報道されるタイミングによっても、世間の空気は左右される。
それでは、政治家はどうだろう。
今回、政務官に登用された今井絵理子議員は、2017年7月に当時の神戸市議との不倫が発覚。2016年に初当選したばかりであり、もともとアイドルから政治家への転身を快く思わない人も多いということもあってか、当時のバッシングは激しかった。今回の登用にあたっても「不倫は良いのか?」という声が出るほど、7年前のことをこすられ続けている。
週刊誌は今回のように、なるべく話題になる時期(当人にとって、一番打撃となる時期)を狙って、温めてきたネタを放出する。
昨年は文部科学大臣政務官兼復興大臣政務官に就任したばかりの山田太郎議員が「ラブホ不倫」を報じられ、政務官を辞任した。山田議員は「オタクの星」とも言われ、ネット上での支持が大きい議員の一人として知られていたが、擁護する意見はあまり見られなかったように記憶している。ただ、政務官をすぐに辞任したこともあってか、バッシングは長引かなかった印象だ。