今年2月にサックス奏者との「赤ベンツ不倫」が報道された広瀬めぐみ元議員は、あまり注目度の高い議員ではなかったが、昨年夏にエッフェル塔での写真が話題になった自民党パリ視察の一員だったこともあって、バッシングが加速。報道から1週間後に自民党県連副会長を辞任した(その後、秘書給与などを騙し取ったとして詐欺罪で在宅起訴、議員辞職)。
「絶対に、不倫をしない」
ネット上で発掘された「ブーメラン」
これらの「前例」からすると、玉木氏の不倫については随分と擁護意見が多いようにも感じられる。衆院選での「玉木推し」は、その議席の伸びにも現れている通り、やや熱狂的なムードがあり、そのムードの中にいる人にとっては「こんなことでケチをつけられたくない」という気持ちが強いのだろう。
ここで第二報、三報が出ると致命的だが、それよりもネット上では過去の言動が取り沙汰されている。
比べられているのが、今年4月に宮沢博行元議員が「パパ活不倫」を報道された際には、「政務三役にもセキュリティ・クリアランスが必要」などとコメントし、セキュリティ・クリアランス法案に対する党としての修正案に「性的行動についての節度に関する事項」を盛り込んだことを明らかにしていた。
「よその不倫にはこれほど厳しい態度を示したのに、自分は……」という声が出るのは当然だ。ちなみに、宮沢元議員のケースは、報道後の会見で「記憶にございます」「欲を抑えられなかった」などと率直に答えたために、一部では好感度が上がったという評価も見られた珍しいパターンだ。