40代以降の人間にとって避けて通れない問題である「老眼」。近視の人は老眼になりにくい、100円ショップの老眼鏡で大丈夫……巷で言われる俗説や常識を信じて実行していると、取り返しのつかないことになる!?予約がとれない眼科医が正しい老眼対策を徹底指導する。本稿は、平松 類『視る投資 世界中の研究機関で科学的に証明された脳活性化メソッド』(アチーブメント出版)の一部を抜粋・編集したものです。
無意識の「老眼しぐさ」
あなたは大丈夫?
40代以降の人に、特にお伝えしたいことがあります。
もし「視え方」がちょっとでも変わったら。老眼であるかどうかを眼科で確認し、その結果を受け入れ、適切な対応をとることです。
老眼とは、それほど大きなテーマです。特にビジネスパーソンにとっては一大事。
老眼は目のパフォーマンス、脳のパフォーマンスにダイレクトに影響します。
誤解なきよう申し上げておきますが、「老眼=悪」というわけではありません。
老眼にまったく気づかないこと、スルーしようとする態度、「気力で跳ね返そう」とする態度などが危険なのです。
「視る投資」(編集部注/目のケアは早く始めるほど大きなリターンが望める点で、投資に似ていると筆者は指摘する)の観点からすると、自分の目の変化を早めにキャッチし、先手を打ってケアをするくらいの姿勢が、むしろ◎です。
視え方に異変を感じて不快でいるのに何も手を打たないなんて、仕事のパフォーマンスが落ちる一方でしょう。
さらにいうと、視え方の異変が目の病気の兆候だった場合。せっかくの早期発見、早期治療の機会を逃すことにもなりかねません。
ですから「視え方の異変に気づけた自分はラッキー」というくらいの超前向きなマインドで、老眼を迎えてほしいのです。
それも理想の“目への投資”です。
なぜわざわざこんな話をするかというと、「老眼のサイン」をスルーする人があまりに多いからです。