その証拠に、巷では「老眼しぐさ」という言葉がありますが、ご存知でしょうか。

 たとえば次のようなしぐさです。「無意識に」という点がポイントです。

 1つでも当てはまったら、老眼のサインと捉えてください。

【老眼しぐさ チェックリスト】
□近くを視るとき、無意識に眼鏡を上げる(おでこメガネ)
□近くを視るとき、無意識に眼鏡を下げる(鼻メガネ)
□近くのものを視るとき、「視やすい距離」を探してものを無意識に動かす

 このようなしぐさに気づいたら、老眼鏡などで対処することが大事です。

老眼鏡をかけてもかけなくても
変わらない老眼の進行スピード

 もし放置をし続けていたら、目のピントを合わせる機能を酷使することになり、あっという間に眼精疲労になってしまいます。

 眼精疲労は目の疲れにとどまらず、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状へとつながり、深刻化します。そうなっては、仕事どころではありません。

「でも、老眼鏡を使うと老眼が余計に進んじゃうでしょ?それがイヤなんです」

 こんな声をよくいただきます。

 でも、それは非常に多い誤解です。老眼鏡をかけたからといって、そのせいで老眼が進行するということはありえません。

 老眼とは老化現象の一種ですから、個人差はあるものの誰でも徐々に進むものです。

 つまり老眼鏡をかけてもかけなくても、老眼の進行スピードは変わらないわけです。

 それなら「視えづらい」「目が余計に疲れる」といった不快感を抱えながら過ごすよりも、頻繁に老眼鏡を変えたとしても、きちんと矯正した「視えやすい」状態で過ごすほうが、あなたの人生にとって“得”になると思いませんか?

 ただし、老眼鏡といっても「100円均一」のお店で扱われている「100円老眼鏡」には気をつけてください。