「早くやらなければ!」とわかってるのに、ついつい先延ばしにしがちな「実家片づけ」は、“親が元気なうちに取り組むことが何よりも大切”というのは、最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える! 実家片づけ』を出版した、片づけアドバイザーの石阪京子氏。実家に溢れるモノを整理し、お金を把握することで、親子ともに幸せになれるそのノウハウを、本書から抜粋・編集してお伝えします。
実家で大掃除、現実的な段取りは?
年末年始に帰省したときに「実家片づけ」を始めたいと思っておられる方も多いかもしれません。実際、「一緒に大掃除をしよう」と言うと、すんなりOKしてくれる親御さんも多いと思いますので、取っ掛かりとしては非常によいタイミングです。
その時に、現実的な段取りとして非常に大事なのは、ゴミの出し方や出す場所などをイメージしておくことです。
いざ実家へ行って、頑張って片づけても、ゴミの出し方が決まっていないと片づけは終わりません。捨てるゴミを、いつどうやって出すかというルートを決めずに取り掛かると、家の中がゴミだらけになって、よけい散らかってしまいます。片づけは、家の中にゴミ袋がある限り終わらないのです。
だから、ゴミの一時置き場を考えておきましょう。庭やガレージ(それらがない場合は使っていない部屋など)が候補です。
ゴミの一時置き場を確保さえできれば、ゴミ出しは柔軟に行えます。後でまとめて子どもたちが回収センターに持っていってもいいですし、親が車を運転できる健康状態なら、子どもが帰った後に少しずつ運んでもらってもいいでしょう。親の体力がなくて、ゴミを持つのも大変ということであれば、次に帰省するまでそこに置きっぱなしでもいいと思います(屋外に置く場合は、雨に濡れて重たくならないようにシートをかけるのを忘れずに)
実家がマンションで、置き場がベランダぐらいしかないという場合は、業者に引き取りに来てもらうのが現実的です。この場合は、帰省している間に引き取りに来てもらったほうがいいでしょう。とはいえ、業者はお金がかかりますので、一番安上がりなのは、コツコツ捨てていくか、自分でセンターに持ち込むことです。
ちなみに、ゴミの回収センターや業者は土日やお盆、お正月などは休みのことが多いです。そういった事情も加味した上で、実家片づけを実行するタイミングを考えたほうがいいでしょう。
*本記事は、石阪京子さんの最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える 実家片づけ』から、抜粋・編集したものです。