会議を短く濃くするために必要な「ひろゆき的発想法」とは?Photo:PIXTA

会議の準備をする際、「資料をまとめるのに時間がかかる」「どうまとめたらいいか分からない」という悩みを抱える人も多いのでは?その解決策の一つが「フレームワーク」だ。ひろゆきのアノ言葉にも通ずる、会議で重宝する「空・雨・傘」のフレームワークとは、どのようなものなのか。年間300回のセミナー・講義を手掛けるプロ・ファシリテーターの著者が、会議にフレームワークとAIを活用するノウハウを伝える。※本稿は、横田伊佐男『マーケティングコーチ横田伊佐男の特濃会議学』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

AIとフレームワークで
濃密な会議が実現する

 どうすれば、もっと短く濃い会議になるか?

 それらの答えは2つです

 1つは、AI。

 ファシリテーションで最も難しい議題作成と選択。

 これは、ファシリテーションを教える筆者が、実は一番苦労していたことです。

 体系的な議題作成の方法はありますが、「考える」作業として、頭に最も負荷がかかることなので、センスなど属人的になりがちでした。それらをAIが「考えて」くれるのです。

 そのことで大幅に時間が節約になります。

 そのために必要なのがプロンプトという命令コトバです。

 2つ目は、フレームワークです。

 フレームワークは、人間の「知」の結集です。

 要素、順番などが、目的に応じてキレイに整備されています。

 私たちに身近な、「起承転結(ストーリー)」や「因果応報(原因→結果)」の考え方も要素、順番がまとめられた立派なフレームワークなのです。

ひろゆき氏のアノ言葉にも通ずる
「空・雨・傘」のフレームワーク

 余談ですが、よく講義で紹介するフレームワークも紹介します。

 会議でとっても重宝する「空・雨・傘」というシンプルかつ奥深いフレームワークです。

 世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーでも徹底されていると言われています。

「空・雨・傘」って、ちょっと面白いネーミングじゃないですか? それは、こういうことです。

図表1:[空・雨・傘 フレーム]同書より転載
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「空」は、事実。

「雨」は、「空(事実)」からの解釈。

「傘」は、「雨(解釈)」からの行動。

 例文を声に出して読んでみると、上から「だから」でつながります。

空に黒い雲が広がってきた、だから雨が降りそう、だから傘を持とう

 下から読むと「なぜなら」で説明できます。

傘を持とう、なぜなら雨が降りそう、なぜなら黒い雲が広がってきた

 シンプルかつ論理的な構成になっているのです。