論破王として知られるひろゆき氏は、よくディベートでこう言います。

「それって、あなたの感想ですよね?」

 これは、「あなたの雨(解釈)は、どんな空(事実)に基づいてるの?」と確認しているだけなんです。

 ディベートの場でなくても、会議の場でも使えます。

 なぜなら、「空の事実」と「雨の解釈」を混同して議論されがちだからです。

 したがって、

 ・議題1(空):事実は何か?

 ・議題2(雨):その事実で、どう思うか?

 ・議題3(傘):だったら、どうするべきか?

 と議論することで、ヌケモレ少なく、無駄のない議論ができます。

 どれも「時間だけがダラダラ過ぎて、何にも決まらない」時に使うと、効果てきめんです。

 AIと共にぜひお試しください。

ファシリテーターには
コピーライティング術も必要

 ファシリテーターの仕事の1つに「創造」があります。

 何かを創り出す。

 中でも最も難しいのが、ゼロ、つまり白紙からコトバを紡ぐ時です。

 例えば、執筆の難しさです。1冊の本を書くというのは、真っ白な原稿に約10万文字を書きつづります。文字通り、白紙にコトバを刻み込んでいくのです。

 基本的には自らがファシリテーターとなって、ゴールを定め、ペース配分しなければならない、孤独なランナーのような作業です。

 伴走してくれるランナーが横にいたら、どんなにか楽なのに。

 ……今回は、そんなお話です。

 プロフェッショナル・マーケティングコーチとして、私が教えている講座の1つに「コピーライティング」があります。

 コピーライティングというのは、短いコトバで人を惹き付ける技術です。

 極めて狭く専門的な技術に思われがちですが、広告だけでなく、営業、人材採用、はたまたプロポーズまで使えるという、とても汎用的なスキルなんです。

 で、その講座の中では、センスだけに頼らない体系的な法則などを教えています。

 とは言ってもですよ、なかなかコトバって出てくるもんじゃないんです。

 そこで必要なのが、「伴走者」の存在。

 だれか壁打ちに付き合ってもらいながら、改善のヒントをくれる存在。