ただ、ネット流行語大賞、SNS流行語大賞のノミネートやトップ10を見ても、それなりに日々ネットばかり見ている筆者でもまったく知らない言葉が少なからずあり、発信元をネットに限ってみても、人によって見ているものがこうも違うかと思わされるところがある。
どうしたって強い「大谷翔平」
国民的人気の流行語は今後も誕生するか?
そして、こう調べてみて感じるのが、やはり大谷翔平選手の強さなのである。
流行語とは別に、その年に最も検索数が急上昇した人や商品を発表する「Yahoo!検索大賞」がある。
こちらで2年連続で大賞に選ばれたのが「大谷翔平」。2年連続ということで、去年に引き続き、今年も前年の検索数よりも上昇率が高かったということのようなのである。「急上昇理由」に挙げられているのは、みなさまもご存じの通り、「2年連続の本塁打王と初の打点王獲得」「MLB史上初となるシーズン50本塁打50盗塁達成」である。
先ほどエンタメや趣味も多様性の時代と書いたが、こういった時代においても大谷翔平選手の存在感というのは群を抜いており、個々の興味の分野の壁を乗り越えて迫ってくる偉人だと言わざるを得ない。
放っておいたらそこら中のランキングが「大谷翔平」とその関連になりかねないのであり、ある意味ランキング殺しである。流行語大賞にも「殿堂」枠を作らなければ、大谷翔平選手に乗っ取られかねない。
というのは冗談としても、今回の大賞発表でのSNS上での反応を見るに、今後はそれぞれの「界隈」で流行語が発表され、それぞれで盛り上がるのがちょうど良いのかもしれない。さみしくはあるが、これも時代である。