「心」を大切にするホワイト企業が
重視する3つのキーワードとは
すなわち、わたしたちが考える「ホワイト企業」とは、単に残業がない、障害者の雇用基準を満たしている、有給の取得率が高い、女性の役職者比率を満たしている、などではない。
ひと言でいえば、「心を大切にした働き方」を経営者も従業員もみなができるような会社をつくろうとしている会社と考えている。
そこで、大切にしているキーワードが3つある。「働きがい」と「幸せ」を感じているのか?そして「社会貢献につながる」と感じているのか?だ。この3つを感じて働いていると、人は「イキイキのびのび働く」と考えられているそうだ。
そして、「イキイキのびのび働く」と、その組織は生産性が高くなり、持続可能な成長をしていくとされている。売上が上がり、目標を達成し、上場し、儲かったら、働きがいを感じ、幸せを感じ、貢献を感じるのではなく、イキイキのびのび働いていることを感じるような社風をつくっていければ、生産性や成長はやってくるという考えだ。
すなわち、どうしたら社員は働きがいを感じることができるのか?まず働く人たちがどうしたら幸せを感じることができるのか?働くことが社会につながり、会社の内外にも貢献しているのだと、どうしたら感じることができるのか?など正解のない問いを会社全体で考え、取り組んでいる素晴らしい会社がたくさんあるのだと、この活動に関わることで気づかされた。
「フロー理論」と同じだ。心が整えば、パフォーマンスの質は向上し、結果につながるという考えだ。「イキイキのびのび」は、まさに揺らがず囚われずの心を別の言葉で表現したものだ。すなわち、「機嫌がいい」ということになる。
企業で上に立つ人が
心に価値を重んじているか
そのような「心」を大事する働き方や企業内の環境をつくるのは簡単ではない。それぞれの会社がそれぞれの方法で素晴らしい取り組みをされている。わたしたち委員はそれぞれの企業を訪問し、経営者はもちろん従業員のみなさまの声を聴かせていただく。