空港航空業界で求められる人材像とは? Photo:DoctorEgg/gettyimages

新卒採用において、企業はどのような人材を求め、どの事業に注力しているのか。本連載では、各業界をリードする企業がどのような採用戦略を打ち出しているのかを分析し、今後の動向を探る。第5回では「航空業界」を取り上げ、業界の専門家に最新のトレンドや企業が求める人材像を聞いた。(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)

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航空業界への就職難易度は
以前より低くなっている?

 2024年10月の訪日外客数(インバウンド)が331万人を超え、過去最速で年間累計3000万人を突破した。25年には4000万人超、消費額も8兆円超になる見込みだ。

 こうした状況から、航空業界は成長産業だと考えられる。

 一方で近年、「航空業界への就職の難易度は以前と比べると確実に低くなっている」と、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は話す。

 それはなぜか。

 本社で働く総合職や航空機で働く客室乗務員(CA)の人気は依然として高いが、空港での旅客の搭乗手続きや飛行機への搭乗の案内・誘導を行う「グランドスタッフ」(地上職)など人手不足が目立つ分野も多く存在しているからだ。

 次ページからは航空業界の構造や仕事内容、そして採用状況を再確認し、各企業がどのような人材を求めているのかを探る。

 また、この業界への就職希望者が企業で活躍し、成長していくために必要な準備や、面接で重視されるポイント、注目すべき資質についても解説する。