コロナ禍を脱し、日経平均株価が過去最高値を記録するなど経済が大きく変わろうとしている。そんな中、主要企業はどの大学から学生を採用したのか。業界別・企業別に2023年「採用大学」ランキングを作成した。今回は、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)の航空会社2社のランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)
22年のランキングでは
採用縮小・中止の影響が表れた
鉄道や航空などの運輸業界は、新型コロナウイルスの影響で旅行のキャンセルや企業の出張控えが相次ぎ、大きな打撃を受けた。
全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)も例外ではなく、採用中止や採用人数の大幅減に追い込まれた。だが、コロナ禍が収束に向かう中で、2022年度の決算では両社とも売上高と利益が急回復。JALもANAも積極的な新卒採用を再開した。
インバウンド需要が大幅に伸びたことで、23年度決算で売上高はさらに増加。ANAでは国際旅客の収入が過去最高となり、国内旅客の収入を初めて上回った。また、JALでは旅客数が前年比約1.5倍になった。運輸業界がコロナ禍の影響から立ち直り、再び成長軌道に乗ったようだ。
22年の2大航空会社の採用大学ランキングを見ると、採用縮小・中止の影響があり、ANAでは採用大学が東海大学、慶應義塾大学、法政大学の3校しかなかった。逆に言えば、この3校はANAに対して根強い就職力があることがうかがえた。
また、JALでは1位が慶應義塾大学、2位が早稲田大学で早慶が強さを見せた。
果たして、23年のランキングに変化はあったのだろうか。