価格上昇も納得
クルマの完成度がもっと上がっている
乗り心地もよくなっている。従来型は20インチタイヤを履くことで見映えがよかった半面、ややキャパシティオーバーな印象があり、乗り心地に硬さが感じられた。最新版をサーキットで走らせた限りでは、バネ下の重さ感は軽減され、縁石やや継ぎ目を通過したときの入力の受け止め方も巧みになっていた。おそらく公道を走っても、サーキットで感じたよさが味わえるだろう。
開発者は「電動車ならではの走りを、さまざまな天候や路面で、より安全に安心して楽しめる」ことを意識したという。確かにこの完成度なら、条件が悪くなるほどありがたみを実感できそうだ。
価格は上昇しているが、関係者によると、「最近よくある原材料費などの高騰を受けての値上げというよりも、いろいろ新しいものを取り入れたことによる側面が大きい」のだという。実際にも金額の上がり幅以上にクルマの完成度はもっと上がっているように感じられ、なるほど!の連続だった。
アウトランダーPHEVは確実に魅力度が増している。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一朗 写真/横田康志朗+MITSUBISHI)