子ども向け自転車メーカー「ガーディアン・バイクス」の創業者で最高経営責任者(CEO)のブライアン・ライリー氏(37)は2022年、インディアナ州シーモアに自転車工場を開設し、生産を中国から米国に移した。現在抱える問題は、自転車製造に使用する部品のほぼ全てが依然として中国製であることだ。ライリー氏は、ドナルド・トランプ氏が昨年11月の米大統領選で勝利する前から、米国製部品を使用したいと考えていた。トランプ氏は中国製品に対する関税を大幅に引き上げる方針を表明している。ライリー氏は、こうした関税措置により中国製品に対する米国製自転車・部品の競争力が高まり、自身が取り組む米国製部品への移行が加速することを期待している。しかしそれはいまだに難しい課題だ。中国のメーカーは何十年にもわたって自転車のサプライチェーン(供給網)を独占してきた。
米国製自転車は実現可能か、課題は中国製部品
米メーカーが国内調達目指し奮闘、対中関税引き上げなら加速も
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