当初は、いわゆる違法改造や暴走族のイメージが強いイベントでした。しかし、これらが社会問題として取り上げられるようになると、レーサーたちも「ストリートではなくサーキットで走ろう!」と訴えるようになります。そうした風潮の中で、イベントの趣旨も徐々に変化していきました。
また、チューニングショップやカスタムショップは流行を敏感にキャッチし、スポーツカーだけでなく、プレミアムセダンやミニバンなど、より多くの人々が興味を持つボディタイプや車種のカスタマイズを提案するようになっています。
2025年のオートサロンで特に注目を集めたのは、トヨタ ランドクルーザー250やスズキ ジムニーシリーズといったSUVです。トヨタ アルファードなどのミニバンも依然として人気を博しています。もちろん、スポーツカーのカスタマイズやチューニングも健在です。展示車両には、公道走行が可能か(つまりカスタマイズした状態で車検が通るか)、あるいは公道走行不可か(ショップの世界観を表現したコンセプトモデルか)が明確に表示されています。
また、国産車だけでなく輸入車のスーパーカーを展示するショップも増えています。選ばれた人々だけが手にすることができるスーパーカーだからこそ、自分好みの仕様にして個性を表現したいという思いが強いのでしょう。