誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

人間関係がラクになる!
“受け身をやめた人”だけが知る成功法則
今日は「人間関係」でいちばん大切なことについてお話ししたいと思います。
結論からいうと、それは「人間関係は自分でつくり上げるものだ」という認識を持つことです。
他人の意思により受動的につくられるものではなく、自分の意思によって能動的に築かれるものだということです。
不快な人間関係にしがみつかないで!
快適な関係をつくるシンプルな原則
もし不快に感じる人間関係があるのなら、その人間関係を維持しない、関わらないという選択をすることが大切なのです。
逆に、快適で楽しい人間関係があるのなら、それに関わる時間を増やしたり、関わりを深める選択をすればいいのです。
不快に感じる人との時間は減らす。これがごくごくシンプルにして本質的な人間関係の原則です。これを繰り返すことで、人間関係は快適になっていきます。
なぜ相性がいいのに疲れるのか?
人間関係がラクになる“キャパシティの法則”
また、人間関係を自分の意思によってつくり上げることで、自分のキャパシティについても自覚できるようになります。
自分はこういう程度の距離感が快適で、これくらい近すぎるとかえって不快になる、といった自分なりの限界を認識できます。
どんなに相性のいい人であっても、自分のキャパシティを超えてしまえば、不快に感じてしまうものです。
「キャパオーバー」を防ぐ!
自分に最適な人間関係をつくる方法
人との仕事や付き合いは、基本的に大きなエネルギーを要します。だからこそ、自分自身の人間関係のキャパシティを理解しておくことが重要なのです。
なお、この点には個人差が大きいです。ある人は、3人くらいの人間関係で十分な人もいれば、より幅広く50人、100人との関係を保てる人もいます。
周りにいる人の人間関係が広いからといって、自分のキャパシティが3人程度なら、それ以上にいい人が現れたとしても、既存の人間関係を損なう可能性も考慮しながら意思決定をする必要があります。その意思決定が、より深い人間関係をつくることにつながるのです。
摩擦のない人間関係をつくる
“意識のスイッチ”の入れ方
いずれにしても、自分の人間関係を受動的に築くのではなく、あくまで能動的につくり上げるという認識を持つことが第一歩。
なんとなく無意識に人間関係を放置してしまうと、漠然と不快な人間関係を深めることにもなりかねません。
それがいずれ、磨擦や軋轢を生み、無用な悩みを抱えることにもなりかねないという意識を持ってみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。