倍率が急上昇する3日午後
3日午後のCランクには人気校が並んでいる。最多の301人で8.14倍(23年7.02倍、22年4.92倍)の國學院大學久我山[ST2回]は、志願者数は微減だったものの、出願状況は2割増のペースと好調で、25年は9倍台に乗せる可能性も。なんとも過酷な競争状況だ。
280人で3.5倍(23年2.75倍、22年2.46倍)とハードルが上がっている東京都市大学等々力[2回特選(S特チャレンジ)]は志望者数も出願ペースも2割強減となっており、25年は3倍割れもあり得る。133人で6.65倍(23年11.92倍、22年10.71倍)の青山学院横浜英和[B日程]は、志望者数は微増だったものの、出願ペースは3割以上も落ち込んでおり、どこまで勢いを戻すことができるか。25年はさらに緩和傾向の可能性が高い。
開智日本橋学園[3回]も127人で9.77倍(23年10.47倍、22年13.6倍)と緩和傾向にあったが、志望者数は1割半増で、出願ペースはそれを上回る。25年の2桁台復帰は堅そうで、さらに狭き門になりそうだ。118人で4.54倍(23年6.18倍、22年12.29倍)と劇的に緩和している暁星[2回]は、志望者数合計は1割弱増だったものの、出願状況は1割減のペースで、最後の積み上げがあるのだろうか。25年は4倍台を維持できるかどうかが焦点となりそうだ。
Dランクは4校のみだが、日本大学豊山[4回]が380人と圧倒的に受験生を集めている。4.87倍(23年5.73倍、22年7.44倍)と緩和が続いたことから、志望者数は微増に転じていたが、出願状況も1割増のペースであり、25年は5倍台となりそうだ。
かえつ有明[2月3日午後]は二つの入試区分がある。155人で5.74倍(23年6.3倍、22年5.46倍)の[特待]と29人で4.83倍(23年10.33倍、22年17倍)のEランク[アクティブラーニング思考力特待]で、志望者数は2割弱減と4割弱減で緩和傾向だった。驚いたことに、出願状況は一転しており、前者が3割減のペースなのに対して、後者は6割増と絶好調となっている。25年は両者の倍率が逆転するかもしれない。
94人で2.29倍(23年3.17倍、22年3.18倍)の帝京大学[3回]は、志望者数も出願状況も1割半程度の減少傾向で、25年は2倍程度まで緩和するかもしれない。芝国際[2月3日午後特待]は二つの入試区分がある。45人で2.05倍(23年21.77倍)の[本科]と15人で1.36倍(23年20倍)のHランク[国際]で、志望者数は3.3倍増と2.6倍増と大きく増えていた。出願状況は両者を合わせて2.4倍増の勢いであり、25年は4~5倍程度まで回復するかもしれない。
Eランクになると、24年受験者数が100人を超えたのは131人が受けて3.05倍(23年2.34倍、22年3.52倍)の多摩大学目黒[特待・特進3回]のみとなる。志望者数は2割半増で、25年は3倍台半ばを目指す展開となりそうだ。
志望者数合計が100人を超えた学校も見ておこう。86人で2.39倍(23年3.77倍、22年3.29倍)の淑徳[スーパー特進2回]は志望者数も出願状況も4割増、60人で2.73倍(23年6.75倍、22年3.94倍)の桜美林[2月3日]は2割増の志望者数を上回る勢いで出願状況は3割半増のペースとなっており、両校共に25年は3倍台に戻すだろう。
Fランクでは聖学院[3回アドバンスト]が該当するが、64人で2.46倍(23年2.84倍、22年8.7倍)と緩和傾向が続いている。志望者数は3割弱減っており、25年は2倍を維持できるかどうかいささか不安にさせられる。