全体的に緩和傾向の3日午後D・Eランク
Dランクは共学校から見ていこう。かえつ有明[2月3日午後]には二つの入試区分がある。121人が受けて3.67倍(23年4.71倍、22年4.65倍)の[特待]と31人で7.75倍(23年5.5倍、22年4.29倍)のEランク[アクティブラーニング思考力特待]で、志望者数は緩和気味の6割強減だった。出願状況は2割減と3割減半と大きく減少傾向で、25年はそれぞれ3倍台と6倍台を維持できるかという情勢にある。
72人で2.25倍(23年3.35倍、22年3.61倍)の淑徳[スーパー特進第2回]と67人で2.68倍(23年2.56倍、22年3.03倍)の帝京大学[3回]の志望者数は1割弱減と微増だった。出願状況は微増と2割増に転じており、25年は23年実績と3倍に向けた動きとなる。
芝国際[2月3日午後特待]にも二つの入試区分がある。51人で2.22倍(23年13.72倍)の[本科]と、15人で1.25倍(23年4.25倍)のHランク[国際]で、志望者数は2倍増と微増に分かれた。25年は4倍乗せと前年並み程度が予想される。
女子校は3校ある。286人で5.72倍(23年5.6倍、22年5.43倍)の実践女子学園[5回午後]は、志望者数は2割増で、出願状況はそれを上回るペースで好調に推移している。25年には6倍乗せも視野に入る。共立女子[2月3日午後]には二つの入試区分がある。231人で3.21倍(23年3.13倍、22年3.03倍)の[合科型]と、37人で2.31倍(23年1.33倍、22年1.71倍)のHランク[英語4技能型]で、志望者数は1割弱増と微増だった。出願状況を見ると、前者は一転して4割近い減少ペースなのに対して、後者は微増を維持している。25年には、いずれも2倍台半ば程度になる可能性が出てきた。
横浜女学院には三つの入試区分があり、合計すると379人もが集う。156人で15.6倍(23年38.5倍、22年34.5倍)の[特別奨学ll]は3割増、93人で1.5倍(23年1.89倍、22年1.09倍)のEランク[E-1]は2割減、130人で1.27倍(23年1.36倍、22年0.75倍)のFランク[E-2]は1割半減の志望者数だった。出願状況を見ると、いずれも3割は減少傾向となっており、今後の伸び次第とはいうものの、25年は[特別奨学ll]は2桁を維持できるか。[E-1]と[E-2]の方は、とても受けやすくて受かりやすい狙い目の様相が強まりそうだ。
この先はいずれも受験者数が100人に満たないので、入試回(24年受験者数・実倍率)で示す。Eランクは、淑徳巣鴨[3回スカラシップ](85人・10.63倍)が22年6.31倍から大きく上げてきた。志望者数は1割増で、出願状況は5割増の絶好調。25年は続伸してどこまでハードルが上がるか。
桜美林[2月3日](42人・7倍)と多摩大学目黒[特待・特進3回](35人・3.18倍)の志望者数は1割強増と9割強増だった。桜美林の出願状況は3割半以上の増加ペースに強まっている。25年は合格者数の出し方次第ではあるものの、いずれも倍率がさらに上積みされるだろう。
佼成学園女子[2月3日午後]には二つの入試区分がある。[国語1科目](18人・1.06倍)は増加傾向、Fランク[S特待](23人・1.29倍)は2割減となっているが、いずれも25年も大変受けやすくて受かりやすい状況に変化はなさそうだ。
郁文館[2回iP class選抜](12人・4倍)は23年16倍から大きく緩和したが、志望者数1割弱減と25年は4倍を割りそうな状況にある。実践学園[給費生選抜2回](11人・11倍)は合格者が1人だった。志望者数は6割弱減となっており、25年は受験者数が減りそうだが、倍率は何人合格するか次第となる。