受験者増でも低倍率な3日午後F・Gランク

 ここからはFランクとなる。聖セシリア女子[A方式三次](95人・1.76倍)は、2022年1.38倍から地道に上げてきたのだが、志望者数は1割半減で、25年は1倍台半ばを維持できるか。八王子学園八王子[2月3日午後特進クラス](30人・3.75倍)も22年2倍から上げてきた。志望者数は微増で、出願状況は3割増ペースに上がっているので、25年も続伸で、4倍乗せとなりそうだ。

 八雲学園[4回](23人・1.53倍)は志望者数が4割増と好調であり、25年は受験者数が30人を超えるか。サレジアン国際学園[5回スカラシップ]には二つの入試区分がある。[Standard](17人・1.21倍)、[本科](9人・1.13倍)といずれも受験者数は少ないものの、志望者数は5割増と4割増と増加傾向にある。とはいえ、25年に1倍台半ばまで上がるかは微妙なところである。

 文京学院大学女子[ポテンシャル〈3〉(文京方式)] (14人・1.27倍)は、志望者数2.2倍増と絶好調であるものの、25年は倍率にさほど変化がないまま合格者数が増えそうに思える。品川翔英[5回得意選択2科型+算英1科型](4人・1.33倍)は、10倍に志望者数が跳ね上がった。25年はこちらも倍率の変化より、何人が受験するかに焦点がある。

 Gランクには受けやすくて受かりやすい入試回がそろっている。四つの女子校を見てみよう。京華女子[3回](87人・2.49倍)は、23年4.5倍から緩和している。志望者数は減少傾向にあり、新たな入試区分[特待]が加わる25年に前年並みが維持できるだろうか。

 東京家政大学附属女子[5回](52人・1.53倍)は、入試区分によって5割増と4割弱減と大きく開いていることもあり、予想は困難なのだが、25年はおおむね前年並みだろう。女子聖学院[5回](46人・1.92倍)は志望者数6割増、トキワ松学園[4回](36人・1.13倍)は3割増といずれも好調だ。25年には女子聖学院は2倍に乗せるだろうが、トキワ松は倍率があまり動かず、合格者を増やすように思える。

 偏差値がつかないHランクにある非教科型の勢いがある入試回も見ておこう。十文字[得意型](88人・1.69倍)は志望者数が3割増、山脇学園[理数探究](42人・6倍)は7割増、清泉女学院[SP(ステムポテンシャル)](43人・4.3倍)は24年に23年2.05倍から跳ね上がったが、志望者数は5割増となっている。合格者を何人出すか次第なので、いずれも25年の予想はしづらい。