緩和傾向が多い3日午前Dランク

 3日午前Dランクの共学校は、236人が受けて5.49倍(23年7.03倍、22年7.78倍)の成城学園[一般2回]が多くの受験生を集めている。男子(192人・4.17倍)と比べると女子の人気が高いことが分かる。志望者数は2割半減で、出願状況も2割減ペースとなっており、25年はさらに緩和して5倍強前後になるかもしれない。

 118人で1.93倍(23年2.38倍、22年3.06倍)の山手学院[B日程]は、逆に男子(142人・2.15倍)の人気が高い。志望者数は1割強増だったが、出願状況は2割増のペースで、25年は2倍を超え、男子の倍率に近づきそうだ。52人で3.06倍(23年1.83倍、22年2.6倍)の公文国際学園[B]は1割半減で男子の4割減よりは穏やかだが、出願状況は微減程度とさらに戻しており、2025年は3倍を少し割りそうな状況にある。

 ここからはEランクとなる。やはり女子校に人気がある。162人が受けて9.53倍(23年9.53倍、22年14.38倍)の女子美術大学付属[3回]は、この高倍率にもかかわらず、志望者数も出願状況も1割増となっている。25年は2桁に戻しそうで、その人気に衰えはない。

 150人で2.11倍(23年1.71倍、22年1.86倍)の大妻中野[4回アドバンスト]は、志望者数も出願状況も2割減で、25年は2倍を割って23年実績に戻しそうだ。同じ入試回で[2回グローバル](11人・1.22倍)もあるが、こちらもやはり2割減ペースとなっており、25年も受験者数次第ではあるが、受けやすくて受かりやすい状況が続きそうだ。

 141人で5.64倍(23年5.4倍、22年4.32倍)のカリタス女子[一般4回]は志望者数が微減だったものの、出願状況は1割増ペースで、25年はさらに6倍に近づきそうだ。125人で1.45倍(23年1.87倍、22年2.23倍)の鎌倉女学院[2次]は、志望者数こそ微減だったものの、出願状況は2割減ペースとなっており、最後の伸びに期待したい。25年はさらに緩和して、受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。62人で1.77倍(23年2.67倍、22年2.64倍)の晃華学園[3回]は、志望者数も出願状況も前年並みとなっている。

 共学校を見ていこう。144人で2.72倍(23年3.33倍、22年3.91倍)の日本大学第二[2回]は、男子(206人・3.75倍)の人気が高い。志望者数は前年並みで、出願状況は微増となっており、25年はもう少しだけ3倍に近づきそうだ。63人で5.25倍(23年6.57倍、22年7.17倍)と少しずつ緩和しているものの、高止まりしている日本大学第一[2科1回]は、1割半増の志望者数とは一転、出願状況は1割減ペースで、25年はさらに緩和しそうな状況下にある。

 神奈川の3校はどうだろう。94人で3.92倍(23年2.35倍、22年5.96倍)の関東学院[一期C]は、前年並みの男子とは異なり、志望者数3割増と勢いがあった。出願状況は1割減ペースなので、25年の4倍乗せは難しそうな状況にある。51人で2.13倍(23年3.26倍、22年2.47倍)の湘南学園[C日程]は微減で、25年は2倍にさらに近づきそうだ。45人で3.46倍(23年3.5倍)の横浜創英[4回コンピテンシー]は、志望者数は前年並みだったものの、出願状況は3割以上の減少ペースとなっており、25年は3倍割れの見込みである。