3日午後は女子校主体で

 ここからは3日午後の入試回を見ていこう。2024年は3651人と、男子より2割半多い女子が受験している。2日までに何とか合格を得ておきたいという女子の気持ちが詰まっているのか、年々増加して55校もの入試回がある。受験者数上位3校は女子校である。

 Aランクはない。Bランクには三つの共学校が並ぶ。266人で6.05倍(23年8.12倍、22年6倍)の青山学院横浜英和[B日程]は志望者数が5割半も増えた。ところが出願状況は3割減のペースである。まだ締め切りまで時間があるので増えるかもしれないが、このまま進むと25年は5倍程度まで緩和することになる。

 広尾学園小石川[3回]には二つの入試区分がある。110人が受けて15.71倍(23年8.7倍、22年20倍)の[本科]と109人で7.79倍(23年13.67倍、22年15倍)の[インターナショナルSG]で、志望者数はいずれも微増だった。出願状況も1割前後の増加ペースで、25年はさらに門が狭まることになるだろう。

 103人で3.32倍(23年4.25倍、22年4.22倍)の三田国際科学学園[メディカルサイエンステクノロジー(MSTC)]は、他校の高倍率を目にした後ではほっとする。志望者数は微増だったものの、出願状況は3割ほどの増加ペースとなっており、25年は4倍に迫ることになりそうだ。

 ここからはCランクとなる。女子校は1校のみで、250人が受けて6.76倍(23年4.41倍、22年4.18倍)の恵泉女学園[3回]は志望者数が微減で、出願状況は1割以上の増加ペースにある。25年は7倍に乗せることができるだろうか。

 共学校は3校ある。191人で6.59倍(23年6.83倍、22年8.54倍)の開智日本橋学園[3回]は、志望者数が1割半減で出願状況も同様なので、25年は6倍割れにはなるだろう。185人で2.72倍(23年2.24倍、22年2.33倍)の東京都市大学等々力[2回特選(S特チャレンジ)]は、志望者数が2割減で出願状況は微減ペースまで戻しているが、25年は2倍台半ばまでいささか緩和しそうである。143人で6.5倍(23年5.37倍、22年5.88倍)の國學院大學久我山[ST2回]は、志望者数の微減から出願状況は1割以上の減少ペースとなっており、25年は6倍を維持できるか。