『週刊ダイヤモンド』2月8・15日合併号の第1特集は『ランキングで斬る! 年収&株価 勝ち組&負け組』です。賃上げや株高への期待が高まる中、どれだけ年収や株価が上がるかは業界や企業によって格差があります。3年後の「勝ち組」「負け組」の業界や企業はどこなのか。本特集は独自試算した全41本のランキングで、企業の実力や将来性を徹底診断します。
今春闘は「昨年に続きしっかり賃上げを実施」
日銀・植田総裁が言及した追加利上げの背景
「本年の春季労使交渉において、昨年に続きしっかりとした賃上げを実施するという声が多く聞かれている」
1月24日、日本銀行の植田和男総裁は、半年ぶりの追加利上げを決めた背景をそう説明した。
海外と比べて長らく低迷してきた日本の給料に、ようやく上昇の兆しが見え始めた。連合によれば、2024年春闘の平均賃上げ率は定期昇給分も含め5.1%と、33年ぶりの高水準だった。25年春闘の賃上げ目標も「5%以上」が掲げられており、今年は賃上げが定着するかどうかの正念場だ。
ただし、日本全国で賃上げムードが高まっても、実際に賃上げを持続できるかは、企業が利益を増やし続けることができるかどうかに懸かっている。また、年収事情は業界によっても異なり、生涯年収は、どの業界を志すかを決めた時点で大差がつく。