米財務省は実業家イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省(DOGE)に対し、毎年数兆ドルの給付金・補助金支給や税金還付を行う支払いシステムへのアクセスを認めることに同意した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。上院で承認されたばかりのスコット・ベッセント財務長官は、通常はキャリア公務員が運営するこのシステムにDOGEの代表者がアクセスすることを認めた。財務省の支払いシステムは米政府の主要な資金経路の一つで、社会保障給付を受け取る数百万人の米国民や請負業者に資金を支払う「買掛金部門」として機能している。その運用が中断されれば、広範囲に及ぶ経済的混乱を招く可能性がある。ウォール街や米首都ワシントンでは、債務上限引き上げを巡る交渉の際にこのシステムが機能し続けるかどうかが大きな懸念材料となっている。
マスク氏のDOGE、財務省支払いシステムへのアクセス可能に
元財務省当局者らは、政治任用者が支払いネットワークの管理に関与するのは異例だと指摘
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