2017年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの魔法』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの魔法Photo: Adobe Stock

お酒を飲みすぎる人は、お酒の力を借りて「悩みや問題」を飲み込んでいるらしい

 私の考えでいうと、お酒を飲む人は、飲み込みたいこと(悩みや問題)がたくさんあって、お酒というものを借りて飲み込んでいるのではないでしょうか。

 飲み込みたいものがたくさんあると、お酒を飲むようになるようです。

「お酒を飲むな」と言っているのではありません。

 お酒に依存している人は、飲み込みたいことがたくさんある状況をつくらないようにすることが、根源的な治療ではないでしょうか。

 たとえば、家に帰ってお酒を飲もうとするときに、妻が不機嫌で笑顔をなかなか見せてくれないと、「何のために俺は働いているのだろう」という不平不満を「お酒の力を借りて飲み込もう」と思うのではないでしょうか。

 ですから、奥さんは、ご主人が仕事から帰ってお酒を飲むとき、最初の30分くらいは、「あなたのお酒につき合います」と言って、笑顔で、やさしい気持ちでお酌をしてあげるのはどうでしょうか。

「お酒をたくさん飲むということは、何か、飲み込んでしまいたいストレスがあるのだろう」と思いやってあげる。

 そして、やさしい顔を見せて、「いつも、大変な仕事をありがとう」と言ってお酌をしてあげる。

 ずっと、つき合う必要はありません。30分経ったら、「じゃあ、私はお風呂に入るから」と言って切り上げてしまえばいいのです。

 そのように、30分だけでいいから、おつき合いしてあげたらいかがでしょうか。そうすると、しだいに、お酒に依存しなくなるかもしれません。

 ちなみに、お酌をするときは、「遠いほうの手」でしてあげたほうがいいでしょう。近いほうの手でお酌をするのは、「近づきたくない」というボディランゲージになってしまうからです。

 もしかすると、タバコを吸う人は、タバコの煙という形を借りて、吐き出したいものを吐き出しているのかもしれません。

 お酒を飲み、タバコを吸うということは、「自分はストレスに弱い、すなわち弱い人間である」ということが、見え隠れしてしまう気がします。

 人間の「心理」を考えていくと、どうも、お酒はそういう理由で飲み込んでいるらしい、タバコはそういう理由で吐き出しているらしい……、ということに気がつきます。

 お酒とタバコに依存している人は、「人前で飲みすぎたり、人前で煙を吐き出すのは、やめたほうがいい」ように思います。

 なぜなら、「ストレスにものすごく弱い」ということを、他人にさらけ出していることになるかもしれないからです。

 弱い人間であってもいいと思いますが、「自分は弱い人間だ」と他人にさらけ出す必要はないと思います。