時代に左右されない普遍性を
――新さんのお話を伺っていると、ビジネスを成功させるのは経営者の人間性、倫理観に尽きると思えてきます。
「経営学とは人間学である」と言った人がいます。もちろん「スキル」は大事です。スキルがなければ会社は経営できませんから。でも、スキルだけでは人はついてきません。スキルに加えて「マインド」、つまり人間力がなければ。
スキルで終わる経営者は単なる優れた職人であって、本当の経営者ではない。私はこれをリーダーの「人財」力(財産の“財”)と表しています。人財力がいかに重要かということを理解していない経営者は、会社をダメにします。
――「魚は頭から腐る」とよく仰っていますものね。
そうです。経営者に経営能力やリーダーシップがなければ、会社は間違った方向に向かってしまいます。そうならないためにも、経営者は素晴らしいメンターを持つこと。あるいは、良書もメンターの役割を果たしてくれます。
――新さんの著書もベストセラーになっています。
おこがましく響くかもしれませんが、私の著書はベストセラーだけでなく、とてもありがたいことにロングセラーになっている本が多いんです。結局、経営の原理原則は何十年経っても変わらないということだと思います。
最近も『コミュニケーションの教科書』という本を出版させていただいたのですが、私の本に書かれていることは原理原則に基づいた普遍的なことが多いので、若い方にもぜひ読んでいただきたいですね。
――最後に、新さんのこれからの夢をお聞かせください。
日本という国がいまいちばん必要としているのは、グローバル世界で外国人を相手に渡り合って、勝つことのできるグローバルリーダーです。私の現在の夢は、1人でも多くのグローバルリーダーを育成することに貢献したい、ということです。
これはビジネスの世界における1人の先人としての夢であるだけでなく、義務であり責任であると考えています。
世界を代表する「グローバル・エクセレント・カンパニー」でのトップを歴任し、圧倒的な実績を持つ新将命と次世代のビジネスリーダーが、互いの思いを語り合う本対談。次回第3回は、いま注目される若手経営者を迎えて対談を行います(5月27日更新予定)。
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