![米大型テック株なお上昇余地、強気のオプション投資家](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/650/img_b05f15832bde810bb1f7dc577632918a308423.jpg)
ウォール街のAI(人工知能)株買いは先週失速したが、投資家は過去2年間に好調だった戦略を依然として堅持している。
投資家は、アップルやアマゾン・ドット・コムなどの株価が今後数週間で上昇した場合に利益を得られるオプション契約を結ぶことで、大型ハイテク株のさらなる上昇に備えている。
大型ハイテク株は中国の新興企業ディープシークの台頭で打撃を受けた。同社のAIプラットフォームは、開発コストがシリコンバレーのモデルより大幅に小さいにもかかわらず同等の性能を持つとみられるためだ。さらに3日には、ドナルド・トランプ米大統領が中国・カナダ・メキシコに対する関税を振りかざしたことで株価は再び下落した。
これらの出来事はトレーダーらを動揺させた。彼らは過去2年間にわたり、最先端の米国製半導体によって米ハイテク大手がAI革命の最前線に立つと信じて大型ハイテク株を押し上げてきた。この熱狂の中心にある半導体大手エヌビディアの株価は先週、1日で17%下落し、時価総額はほぼ6000億ドル(約92兆円)減少した。
しかしその後、大型ハイテク株の多くは急反発した。ナスダック総合指数は昨年12月16日の過去最高値から2.6%下落しているものの、今年は4日終値時点で1.8%高とプラスを維持している。
ソーア・ファイナンシャル・テクノロジーズのブラッド・ロス最高投資責任者(CIO)は「今はハイテク株取引から逃れられないようだ」と述べた。