![AI投資競争はまだ続く、グーグルが猛追](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/d/d/650/img_dd277325d5107f8b5163c993d3cedf0e490676.jpg)
米グーグルが新たに発表した人工知能(AI)への大規模投資はベストなタイミングではない。それでもなお、必要な投資だと思われる。
グーグルと親会社アルファベットの最高経営責任者(CEO)を務めるスンダー・ピチャイ氏は4日に行った2024年10-12月期(第4四半期)の決算発表で、今年の設備投資に750億ドル(約11兆5000億円)を充てる計画を明らかにした。これは昨年の525億ドルに比べて大幅な増額であり、ウォール街が予想する今年の売上高の19%に相当する。グーグルの設備投資額はこの10年間で著しく膨らんだが、年間売上高に対する割合は同期間平均で13%を下回っていた。
設備投資が拡大する一方、グーグルのクラウド事業とデバイス事業の売上高の伸びは期待外れとなった。10-12月期のアルファベット全体の売上高は市場予想の966億ドルをわずかに下回った。ファクトセットによると、売上高が予想に届かなかったのは2年ぶり。1週間前には、米マイクロソフトが自社のクラウド事業について、伸びが市場予想を下回ったことを明らかにしていた。アルファベットの株価は4日の取引終了後の時間外取引で7%超下落した。