【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。

YouTube動画を小出しにする理由
YouTubeでは1時間分の動画を収録した場合、10分程度に区切り、5~6本に小分けして、少しずつアップしていくことがある。
なぜ、そのように小出しにするかというと、動画をアップする頻度を増やせば、視聴者との接触回数が増えるからだ。
これはマーケティングでよくいわれる「ザイオンス(単純接触)効果」で、接触回数が増えるほど好感度が高まるというもの。僕たち初の著作『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)で、僕たちの会話をチョイチョイ入れているのも、実はそれが狙い。ぜひ、好きになってほしい。
「共感」と「応援」を醸成するため
そして、小出しにするもう1つの理由は、変化や成長を感じてもらい「共感」と「応援」を醸成するためだ。
まとめて1時間だと、その動画を見て生じた感情の動きは「動画を見ていた1時間」で起こることになる。しかし、動画を小出しにすることで、そこに「待つ」という行為が加わる。
これを機会損失と捉えることもできるが、生活に組み込まれやすいYouTubeにおいては「続き」を見てもらいやすい。いうなれば、「月曜発売の『週刊少年ジャンプ』」を毎週心待ちにするのと同じ感覚なのだ。
つながりを生む仕組み
1週間にわたって毎日動画を小出しにした場合、その動画を見て生じた感情の動きは、「毎日動画を見ていた1週間」で起きることになる。
続きを見て、少しずつでも成長をしている演者を追うことにより、「共感」や「応援」といった感情が醸成されやすくなり、「つながり」が生まれるのだ。
これが結果的にリピーター、ひいてはファンへと変わっていく。
成長プロセスを公開し、応援を得る
この傾向をうまく活用したYouTuberが「コムドット」さんだ。彼らは、
●「【有言実行】コムドットは年内300万人を達成します。」
●「【過去1】300万人目前のYouTuberが本気を出したらチャンネル登録どれぐらい伸びるのか!?」
●「【大歓喜】300万人達成したコムドットの裏側を全て公開します」
といったように、その時々の状況を動画にして公開してきた。自分たちが成長するプロセスを公開して応援してもらいながら、つながりを深め、速いスピードで目標を達成してきたのだ。