仕事が遅い部下がいてイライラする」「不本意な異動を命じられた」「かつての部下が上司になってしまった」――経営者、管理職、チームリーダー、アルバイトのバイトリーダーまで、組織を動かす立場の人間は、悩みが尽きない……。そんなときこそ頭がいい人は、「歴史」に解決策を求める。【人】【モノ】【お金】【情報】【目標】【健康】とテーマ別で、歴史上の人物の言葉をベースに、わかりやすく現代ビジネスの諸問題を解決する話題の書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、島津斉彬など、歴史上の人物26人の「成功と失敗の本質」を説く。「基本ストイックだが、酒だけはやめられなかった……」(上杉謙信)といったリアルな人間性にも迫りつつマネジメントに絶対活きる「歴史の教訓」を学ぶ。
※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

情報収集の“9割はムダ”? 頭のいい人だけが実践する「本当に使える知識」の集めかたPhoto: Adobe Stock

情報収集力を高めるために

情報収集力については、日ごろからさまざまな情報に興味をもち、インプットすることが大前提です。

情報の「質」も大事ではありますが、情報の「量」が絶対的に少なければ、情報が偏ってしまいますし、幅が広がりません。

私が日々チェックしている情報源

ちなみに、私自身が個人的に日々チェックしている情報源は、

日本経済新聞
ビジネス誌(日経ビジネス・日経トップリーダー・ニューズウィーク日本版)
ニュース配信サービス(スマートニュース・ヤフーニュース)
SNS(X・フェイスブック)

取得した情報が即、仕事に結びつくこともあれば、たいして役立たないこともあります。 むしろ、ほとんどが関係のない情報として処理されてしまいます。

ストーリーを持つことで情報取得の効率を上げる

そのため、ある程度情報量を追えるようになったら、次は

「こういう情報を取得したら、仕事でこのように活用したい」

というストーリーを組み立てておくことをおすすめします。

これによって目的に沿った情報へのアンテナが立ち、より効率的に確度の高いニュースをキャッチできるようになります。

豊臣秀吉も事前に、「もし織田信長への反乱や勝家の攻撃があったら……」とストーリーを組み立ててアンテナを立てておいたからこそ、素早く必要な情報をキャッチできたのです。

ビジネスの現場における情報収集の活用

ビジネスの現場では、新規開拓がテーマにあがることがよくあります。

この場合でも

「このような新規客を獲得して売り上げアップにつなげたい」

というストーリーを組み立てておくと、そのストーリーにかなった営業戦略に動きやすくなります。

クライアント企業の事例

私のクライアントである地方の年商100億円規模の商社では、今後の食品加工業の成長を見据えて、

「食品加工業の会社を新規客として開拓していく」

という方針を決めたことで、食品加工業に集中して情報を集め、効率的に営業展開するようになりました。

ストーリー構築が素早い情報取得につながる

このように事前にストーリーを構築することが、素早い情報取得につながるのです。

※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。